朝同室だった日本人と話した。
建築を勉強しているらしい。
久しぶりに日本語を話した。
ワーキングホリデイを利用してヨーロッパに来ていると言う。
隣街のニームに発つと言うので駅まで送った。
握手を交わし別れた。
さあ、次の目的地を探さなくては。
フランスの南端にいる僕には二つの選択肢があった。
道を急いで東のモナコ公国を目指すか、寄り道をして西のスペインはバルセロナを目指すかだ。
とても迷った。
所持金も少なくなってきた。
急いで東のモナコを目指すべきかもしれない。
でもすぐ隣にはスペインが待っているのだ。
このチャンスを逃すとまたいつ行けるか分からない。
バルセロナまで鉄道で285F。
所持金を考えると厳しいが、思いきって切符を買ってしまった。
もう気持ちは止まらない。
後には戻れない。
切符を買ってしまうと、肩の荷がおりた様な気がした。
ゆっくりマルセイユを歩くことにしよう。
この街はパリにくらべて穏やかだ。
海を持っている街は違う。
そこに開放することが出来るからだろう。
人々は思い思いに海に向かい座っている。
僕もそこに座る。
そして地中海を眺める。
なんて青いんだろう。
海は様々な色を持つ。
そしてここはとにかく青い。
時間が波のように静かに打ち返していく。
時間が波のように静かに打ち返していく。
僕は海沿いを4時間かけてあるいて帰った。
5フランのオランダのビールを飲みながら。
オランダには辿り着けるのか。
僕には分からない。
カモメが空に止まっていた。