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2000.11.13 update
hiro
【編集プロダクション勤務】
http://www2.plala.or.jp/tugumi/
3年間のOL生活の後、バックパック背負って5ヶ月間の旅に出ました。インドからエジプトまで、旅の目的はズバリ「自分を見つめ直す」こと。その成果は今のところハッキリしませんが、とりあえずケンカとゴキブリに強くなったことだけは確かですね。現在、編集プロダクションにて勤務する、気持ちはいつでもバックパッカー。
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vol.5 アスワン(エジプト)
久しぶりです。お元気ですか。
私は今、エジプトのアスワンにいます。少し南下すればすぐにスーダンというところ。連日40度超と、さすがに暑い日が続いています。
昨日、アスワン観光最大の目玉、アブシンベル神殿へ行って来ました。不釣り合いなほど近代的なアスワン空港から40分、眼下にナセル湖を見下ろしながらの空の旅です。飛行機は遺跡の背後からぐるっと回って着陸するのですが、巨大な石像が目に入った瞬間、大げさじゃなく鳥肌が立つ思いがしました。周りは砂漠と湖だけのこんな地の果てのような場所に、ここまで巨大な遺跡を作り上げたファラオの権力を改めて実感したよ。そして更にすごいのは、ダムに沈むのを避けるため、この遺跡を建設当初の場所からそっくりそのまま移動したということ。それが1つ1つ人間の手を通して行われたんだもんね。人間ってすごい!
遺跡の中は天井が高く、いたるところに壁画があります。昔の戦争風景や神殿の様子など、興味深い絵がいっぱいです。大神殿の再奥に4体の石像があって、1年に2日だけ、太陽がここを照らす瞬間があるんだって。古代エジプト人はそんな緻密なことを計算していたんだね。次回来るときは、ぜひその日を狙いたいものです。数千年前のファラオと同じ光が見てみたい!
アスワンの街を流れるナイル川で、ファルーカという帆船にも乗ったよ。時刻はちょうど夕方、風がないと止まってしまうほどのんびりした船のへりに腰かけて、足をナイル川に浸けてみました。この水が地中海まで延々と流れていくんだなあ、と思うと不思議な感じがします。1つの国を貫いて1本の川が流れるって、考えたらすごいことだよね。ファルーカを操るのはヌビア人のおじいさん。民謡を歌いながらのゆっくりした時間は、そろそろ貯まってきた旅の疲れをいやしてくれたようです。
町中は1日中、暖房のスイッチが入っているような熱気だし、この気候のせいなのか、アスワンの人々はみんな脳天気というか、楽天家というか、今まで見てきたエジプト人とはひと味違う感じがします。スークと呼ぶ市場には、山のようにスイカが積まれ、その中で店番のおじいさんが居眠りしていたり、ろばが荷台にたくさんの干し草を積んで、のんびりと横切っていったり。あくせくした日本と同じ時刻に、別の場所にはこんなゆっくりした世界があったのね、って妙な感心をしてしまいます。
この後は、またカイロに戻る予定です。やっぱり都会っ子なのかな、少しだけ、カイロの喧噪と人混みが懐かしくなりました。でもカイロに戻ったら、きっと、こののんびりしたアスワンの時間に帰りたくなっちゃったりするんだろうな。
また、書きます。それでは。
アスワン 夕暮れのナイルを眺めつつ
hiro
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