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忘れもしない2年前のあの日。
ヒースロー空港に到着し、入国審査員の感じの悪かったこと悪かったこと。意を決して会社を辞め、留学への一歩を踏み出した私達に、まずはガツンと一発やってくれたのはその彼だった。
出発する前の不安はあたっていたのだ。
いろいろなやりとりの末、学費は納めたのに、学校からはなしのつぶて。滞在先の斡旋もお願いしたのに一向に連絡はない。学校に連絡しても、誰もいない。
ナイナイずくしなのだ。バンクホリデーだから、緊急の場合はここに連絡してね、のメッセージが流れるばかり。
まずは、どっちがそこに電話をするかで、主人と一悶着あり、さんざん下書きを
考えた末に受話器を取ったのは私だった。
結局は、着いたら連絡してね。とあっさりかわされ、ますます不安。
そして、空港にて…。
| 彼 : |
「じゃあ、学校からの手紙を見せて。」 |
| 私達: |
「…」 いよいよ来たか。「向こうは送ったって言うんだけど、間にあわなかったの。」 |
| 彼 : |
「じゃあ、だめだな。観光ビザだな。」 |
| 私達: |
「だって〜、お金は半年分払ってあるのよ。ここに銀行の送金の控えが…」 |
| 彼 : |
「いや〜、学校の手紙がないとね。」 |
| 私達: |
「何が問題なのよ。ほら、今までのやり取りの手紙はあるのよ。」 |
| 彼 : |
「だめだ。」 |
| 私達: |
「学生ビザくれ〜。」 |
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