今回はフランス・プロバンスの田舎、リール・シュル・ラ・ソルグです。パリから南へ約4時間30分、アヴィニョンはプロバンスへの旅の玄関口。オリーブ畑が多くなってきた頃に列車も到着します。プロバンスのアンティーク屋さんは駅の周辺にはほとんどと言って見当たらず、車で走っていたりすると2,3件が軒を連ねていることが多い気がします。
そんな中、アヴィニョンの街からバスで40分ほど到着する村、ソルグは週末の土日には40件ほどのアンティークショップや倉庫が一斉に9時ごろからオープンし、昼前後にはピークを迎えます。アンティークの他にも、野菜や生活雑貨の露天も別の個所で開かれているので、その混みようはものすごい。プロバンスのベニスと呼ばれるだけあって景色も美しく、夏はヨーロッパ各地からバカンスを楽しむ人々が、ここから始まるリュベロン山脈の麓の村々を目指してやって来る。そのためアンティーク市も夏の一回だけは、普段とは比較の仕様もない400〜500の業者が集まって南仏でもっとも大きく開催する。世界の各地から業者も一般人もこぞってやって来るが、なんと言おうと所詮は田舎の村だから星のないホテルまであっという間に一杯だ。
通常の週末でも結構中心のホテルはすぐに一杯になるから市の開催絡みなら予約はしていったほうがいい。川のほとりにある2,3軒はおすすめだが、もし車を使うなら、村の中心から5分ぐらい走るけれど、農家を改築したメ・デ・キュール・ボースが南仏の雰囲気そのままで心地いい。もちろん周囲はオリーブ畑以外何にもないといった感じだけれど。
アンティークはジャンクも含め家具から小物まで幅広く、この地方の産業であったレースのアンティークもある。素朴なものが好きな人ならぜひ一度、旅のディスティネーションに加えてみてはいかがでしょう。最近は日本人も結構多く訪れていますが、パリから1泊2日でも行けますし、プロバンスとコート・ダ・ジュールの組み合わせもなかなか楽しいと思います。