ハバナ市街を歩いていると、地元の人にしょっちゅう(んもう、ほんとーにしょっちゅう)声をかけられます。「ハポン?」「ジャポネ?」「シガー?」「はま〜き」「サヨナ〜ラ」etc. で、その呼びかけに反応してしまうとスペイン語や英語でまくし立てながら、「上質の葉巻が安く買えるよ」だの「美味しいレストランがあるから案内してあげる」だの「タクシー止めてあげる」だの「日本人なら1ドルちょうだいよ」だの、つきまとわれます。
そういうときは無視するか、「ノー!」と強く言うしかありません。戸惑っているような態度で歩調を緩めたり曖昧に笑っていたら、「脈あり」と思うらしくいつまでもついてきます。日本人が珍しいのか、それとも日本人は金持ちだと思っているのか、ヨーロッパの観光客に対しては、さほどつきまとっている感じはしなかったですね。
あるとき、オープンカフェで休憩していたら、3メートルくらい離れたところから、みすぼらしい(失礼)格好のおじちゃんが熱い視線を送ってきたのです。「?」と思っていたら、そのおじちゃん、こぼれるような笑顔で「あなたのそのバッグ私にくれませんか?」というジェスチャーをしてきた。私も同じくらいこぼれるような笑顔で首を左右に振りましたけど。