前回でもちょっと触れましたが、ミャンマーの街を見た感じ男女関係なく90%以上が「ロンヂー」と呼ばれる巻きスカートをはいています。(「シにてんてん」ではなく「チにてんてん」がポイント!)一枚の大きな布を筒状に縫い合わせたもので、男女では穿き方(結び方)が違いますが、後ろから見たら皆がロングスカートをはいているようにも見えます。お客さんの中で、あの男性のロンヂー姿だけはどうしても笑っちゃう!という方がいらっしゃいましたが、確かに見慣れないと不思議に見えるかもしれませんね。とはいえ、東南アジア一帯にはかなりポピュラーなもので、(タイで言えばサローン、インドネシアではバティックですか?)アジアを旅したことがある方には抵抗がないでしょう。
「朱に交われば、紅くなれ」「郷に入れば郷に従え」ということで私も滞在を始めて間もなく、ロンヂーに挑戦!市場で自分の好きな生地を選び、仕立屋のオバサンのところへ持って行きます。しかしこの生地がもの凄く豊富!地味な物からかなり色使いが鮮やかで派手な物、コットンが主流ですが涼しいからか化繊の物もあります。ただ、柄は女性らしい花柄が多いので、日本でも花柄ワンピ♪とか着たこと無い私が、そんなラブリーな柄物の中から、自分に合ったものを選ぶのは結構大変な作業でした。ちなみに、私の好きなチェック柄はなぜか男性の専売特許で、女性は格子柄の物を穿かないそうです。逆にいえば男性の物は殆どが格子柄で色以外ではバラエティがありません。女性の方がオシャレさんなのは何処も同じ?
仕立て屋さんは手馴れたもの、15分程で縫い上げてくれます。さあ、これで私もミャンマー女性ね!と思った私が甘かった・・・。筒状の布をはく、という行為がこんなにも難しいことだとは思っても見ませんでした。想像してみて下さい。お風呂上りに腰にタオルを巻くことがあるでしょう?あれもすぐ取れてしまいそうな不安なものですが、まさにああいう感じです。何時なんどきスルリと落ちてしまうのではないか!?という恐怖に襲われます。情けない話ですが、あまりの恐ろしさにこっそりベルトを巻いていたこともあります。いや〜ん、ハズカシイ。
筒状=上から下まで全く同じ幅=腰幅に合わせると当然ウエストの部分が余る、ということで、この余ってしまう布をどう巻き込むか、がポイントになる訳です。(と、気づくまでちょっと時間がかかったような・・・)慣れるまでは「何でこんなに穿きづらいものをずっと穿いているのだろう?」と本当に不思議に思ったものです。慣れてしまえば簡単、なんですけど。ここまで書いてお気づきの方はいらっしゃるでしょうか?腰幅に合わせて巻いて穿く、ということは、実はヒップのラインがバレバレ、足は見えないのに何故かセクシー&ボディコンシャスになのです。大きな声では言えませんがロンヂーファンの日本人男性も多く存在することを付け加えておきましょう。
さて、下はロンヂーでほぼ統一されていますが、じゃぁ、上には何を着ているか?といえば、これは割とフツウ、私たちが着ているものと形的には大差ないものが殆どです。勿論、スーチー女史が着ているような伝統的な(?)ミャンマースタイルの、これまたかなりボディコンシャスなうえに半分シースルーみたいな上着も存在し、学校の制服などはこのスタイルです。しかし、一般的にはシャツやT−シャツが多いです。女性はロンヂーが派手な割に、地味というか落ち着いた、悪く言えばなんとなくオバサンくさい(失礼!)ブラウスを着ている人が多いです。
タイからの輸入品か、チビTや大胆なノースリーブのカットソ−もありますが、まだまだ主流になるには至っていません。
男性もシャツを着ている人が殆どですが、私の滞在中若者に大流行していた(と私は勝手に思っている)のが「黒T−シャツ」です。ただの黒Tではありません。前面にカラフルなプリントを施してある物です。街中を行くミャンマーガイズの黒T柄ランキングベスト3は、3位メタリカ、2位Bon Joviそして1位はタイタニックのディカプリオ&ウィンスレットのプリント柄でした。タイタニックはもの凄い人気らしく、ヤンゴンの中心にある映画館ではかなり長い間上映されていました。(私が渡緬した98年秋にまだ上映されていること自体が驚きだった。一体何時から上映されているの〜?)しかし、その他の2つのロックバンドを本当に彼らが知っているのか、その音楽を聴いたことがあるのか(特にメタリカ)はとっても疑問なのです。う〜ん、ザッツ・ミャンマー。