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パゴダの国からごきげんよう!
タウンジー有希
現在は東京都在住の20代。昨年11月まで丸2年間ミャンマー(旧ビルマ)の首都ヤンゴンに日系旅行会社社員として駐在。在職中は仕事柄地方への出張もしばしば、日本では決して出来ない経験を山ほど味わう。2年間での収穫は「ちょっとやそっとの事じゃ驚かなくなった事」。 
タイトルにある「パゴダ」とは仏塔のこと。仏教国ミャンマーでは街のあちこちにパゴダがあります。
Vol.1 ミャンマーってどこ?ビルマのことかぁ。 2001.1.31 update 
   皆さんはミャンマーと聞いてすぐにどんなイメージが浮かびますか?“ビルマ”と言った方がピンと来るかもしれませんね。「ビルマの竪琴」「アウンサンスーチー女史」「軍事政権」とまぁこんなとこでしょう。私もそうでした。そして考えても考えてもNYの自由の女神、中国の天安門広場、バンコクのワットプラケオ・・・などに相当するような「ランドマーク」が浮かんでこない!そんな私がひょんなきっかけからミャンマーの首都ヤンゴンに駐在することになり、実に丸2年という時間を過ごして、怪しげなミャンマー語を操るまでになりました。そこで滞在中発見した「!」や「?」そして「・・・」をあくまで私個人の視点から皆さんに紹介し、出来ればミャンマーにもう少し興味を持ってくれる人が増えてくれればなぁ、と思っています。

 さて、初回の今回はミャンマーの基礎知識、というか余り知られていないその顔についてお話しましょう。ところでいきなりですが、世界地図を見せられて、ミャンマーがどこ位置するか分かりますか? かれこれ2年以上前、「今度ミャンマーに行くことになったんだ」という私に「インドの北だっけ?」「イランの方?」と友人からもおよそ中東と勘違いしているような回答しか帰ってこなかったことを思い出します。無理も無い。だって行く本人の私ですら、タイの向こう・・・か?というおぼろげな記憶しかなく、地図で確認するまで西はインドとバングラディシュ、北は中国、東はタイとラオスと国境を接しているなんて知りませんでした。(なんだか社会科の授業のようになってきました?)
 気候的には思いっきり熱帯雨林気候、お隣のタイとよく似ています。雨期と乾期の差が激しく、雨期(4月水祭り後〜10月下旬)は街中にシャンプーをするお兄さんや裸で行水する子供が出現するほど降り、乾期の間(11月〜4月水祭りまで)はホントに降らない。12月と1月は暑さも控えめで観光にはベストシーズンですね。

 とかく外から見れば「軍事独裁政権」で「スーチー女史が軟禁されている」なんだか良く分からないけど、危なそうな国、というイメージがあるようですが、実際住んでみると全く違った印象を受けます。ヤンゴンの街は平穏そのもの。確かに軍人さんの姿は軍事施設前や政府関連の建物の前などあちこちに見かけられますが、別に普段から発砲している訳でも市民を威嚇している訳でもありません。ある人が「この国は“practically safe”だ。」と言っていましたが、正にその通り。通常暮らしている分には、別に怖いことなんてありません。それどころか、東南アジア一安全な国かもしれない位です。外国人観光客に対するにスリや置き引きなどは殆どありません。そういった意味でお客様の中には随分とギャップを感じ、逆にのんびりとした雰囲気が大変気に入って帰っていく人も多いです。実際リピーターになる方も多いですね。意外ですが、若い女性でミャンマーにハマる人も少なくありません。

 何がそんなにいいのか?独特のゆっくりとした時間の流れでしょうか。バンコクやホーチミン、香港など、とかく喧騒の多い東南アジアの諸都市と違い、ヤンゴンは随分とおとなしい街だという印象を受けます。それでいて東南アジア的無気力感は漂うという・・・一言でいうと「まったり」しているのかも知れませんね。 50代以上の方がよく仰っていたのが「昔の日本みたい」という感想です。なるほど、そうなのかも知れない。最近でこそスーパーがあるとはいえ、通常人々が買い物をしているのは青空市場だし、道を行き交う車はもの凄く古い日本車。HYUNDAIやDAWOOといった韓国の車もあるけれど、なんと言っても日本車が信頼一番のよう。はにかみ屋で控えめなミャンマー女性たちの姿も、今となっては元気な女性にその地位を揺るがされつつある日本のオジサマ達には「従順・素直な理想の女性像」を思わせるのかもしれません。(実際にはそうでないとしても・・・)

 この10年、いや5年の内に東南アジア諸国は目覚しい発展・変貌を遂げています。ヤンゴンもその例にもれず、ここ数年の内に20階建て以上の高層ビルも幾つか建ち、大分都会っぽく変化しつつあります。が、「それに見合うはしご車がない!」という火事が起こったら「ご愛嬌♪」じゃ済まない事実があるところもとてもミャンマーらしく笑えます。(←他人事)
 やはり発展のスピードはタイやベトナムに比べたらまだまだ全然でんでん虫みたいなもの。車で1時間も走らないうちに、のんびりとした田園風景が広がります。(何も無い、とも言う・・・。) コンピュータやCD-ROM(海賊版だけど)などもシンガポールやタイ、中国あたりから沢山輸入され、驚くほど詳しい人も多々いますが、情報規制からインターネットには接続できないというチグハグさ。日本のTVドラマが字幕付きでTV放送され、ハリウッド映画も映画館やビデオで山ほど見ているはずなのに、ズボンをはいている女性はマイノリティでジロジロ見られてしまうダウンタウン。(ミャンマーの人々は90%以上(目分量)は「ロンヂー」と呼ばれる巻きスカートを男女問わずはいています。)

 ミャンマーの人々は世の中が21世紀だと認識しているのか??政府が目指す「Modern Developed Nation」とはどんなものなのか?とにかく、新しいものは取り入れたい、という意識があるようなのですが、規制やら宗教上の慣習・伝統などがあるため、慎重にスローペースに成らざるを得ないのかも知れません。もしかしたら過渡期の今が実は一番面白い時なのかも。タイのバンコクのようにすっかり都会化する前に、訪ねてみませんか?この不思議なパゴダの国を。

※当ページは白い地図工房さんの地図を加工して使用 しています。

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