随分前から言われている。一つのフレーズとして脳にインプットされているこの言葉、”日本は経済大国”。
バブルがはじけてその後、急降下した日本経済。でも、まだまだ日本に住む日本人から見ればアメリカの物価は安い。私だって勿論その中の一人だった。が、アメリカに暮らす一般アメリカ人にとってここの物価は決して安くはなかったのだ。物価が安い、てことはこれと平行して給与も安い。おまけにアメリカ企業というところは日本の企業のように福利厚生てものが殆どない。お給料(基本給)に加えて、週40時間働くフルタイムワーカーには健康保険がつく程度。この保険だって会社によって保険額の差がある。アメリカには日本のような国民健康保険はない。健康保険も生命保険や自動車保険と同様に個人が保険会社から購入する。自分の勤務先がそれを行ってくれればそこからもらう。この保険も掛け金やプランなどによって実にその保険内容がさまざまである。
ちなみに歯の保険はまた別。これに関しては健康保険よりも高額でおまけに100%保険がカバーしてくれる治療はとても少ないらしい。これらの保険が会社から多少なりとも補助されれば良い方である。
日本企業のように 通勤手当、家族手当、住宅手当などはない。ボーナスに関しては稀に聞く程度。おまけにお給料からはソーシャルセキュリティー(社会保険のようなもの)、税金と結局30%強もっていかれてしまう。
じゃー基本給が良いんだろう、と思いがちだけどそうじゃないんだなー。
例えば、心理学専攻で大学新卒だとせいぜい$23.000 年収。てことは250万円くらいでしょうか。ここシアトルはハイテク企業のお陰でここ何年かは日本のバブル全盛期を彷彿されるような物価上昇。それでもNYやLAに比べればまだ物価は安い方だけど
一戸建て住宅を新築で買おうと思ったら5000万円はする。それもアメリカのくせに庭がせまーーくて 家も小さい。土地柄勿論プールはない。最低5000万円もするなんて・・・。
あと車、車が高い。100万円以下で買える車はない!(新車)
日本で売られているものと同様のものでも、何故かアメリカでの価格の方が高いし、値引き率も低い。他に驚いたのは書籍。日本でいう新刊書、てものでしょうか、ハードカバーの本。あれって20数ドルするもんなー。気軽に買えません。大学のテキストなんていったら、一学期分だけで$500(5万円ちょっと)してしまう。このような教育目的
のあるものこそ安くすべきだと思うな。
アメリカは共稼ぎが当たり前、というけど夫婦で働かないと生活が成り立たない、という事実があったりする。特に家を購入となると、ちょっとでも都会方面になればそれだけ価格は高くなる。ある意味では ”生活を豊かに”なのだろうが ”生活のために”夫婦共稼ぎをしている家庭が多いことが現実だ。
物価が安ければお給料も安い。物価スライドの法則。我が家だって、シアトル勤務になってからお給料は上がったが、それはダラスよりも物価が高いからその調整で上げてくれたらしい。なので、結局出て行く分も残る分も同じ。あ〜あ。
アメリカ一般市民の生活は思ったほど甘くないのであった。