「できた人」のついでに、あるお話を。
家で不愉快なことがあった部長が、お父さんを呼びつけて叱りました。
「オマエはなんで同じミスばっかりするんだ!このままじゃクビだぞ!」
お父さんは納得がいきません。でも、上司に歯向かうこともできずモンモン
として帰宅しました。
疲れを癒すためにビールで一杯、と思いましたが、冷蔵庫にビールが入って
いません。モンモンは増幅するばかりです。そればかりかオツマミも無いよ
うです。
イライラしたお父さんはお母さんに怒鳴りました。
「俺が会社で仕事して疲れて帰ってくるのは分かっているだろう!ビールも
ツマミも用意してないのか!」
お母さんも忘れていたわけではありません。でも、今日は子供の成績が悪く
て学校に呼び出され、ビールを冷やしたりオツマミを準備する余裕がなかっ
たのです。お父さんが帰ってきたら相談しようと思っていたところに叱られ
たのでお母さんも不機嫌になりました。
そこで子供部屋に行くと、子供はTVゲームに夢中です。そもそもこの子の
成績不良のために学校に呼び出されたのが原因でしたから、お母さんの気分
はますます悪くなり、子供を怒鳴りつけました。
お父さんとお母さんの会話を聞いていない子供は、いきなりお母さんに怒鳴
られて、小遣いまで減らすといわれたので、機嫌が悪くなりました。
畜生!フテ寝してやる!っとベッドに潜り込もうとしたところ、ベッドの上
では気持良さそうにネコが寝ています。
イライラしたこの子は、寝ているネコを起こすと足蹴にしてしまいました。
キャッ!っと(シャレではないですよ)このネコは逃げ出しましたが、何が
起こったのか分かりません。
この話のオチはこうです。
こういうことになるなら、最初からお父さんの上司の部長がこの家に来て、
直接ベッドの上のネコを蹴飛ばせば、お父さんも、お母さんも、この子供も
不愉快な思いはしなくて済んだのに・・・チャンチャン、というものです。
不愉快なことがあったからといって、どこかでこの気分を断ち切らずに他人
に当っていたら、この不愉快さはどこまでも伝染してしまうものです。
僕も決して「できた人」ではありませんが、感情のままに人に接していると、
いずれは回り回って自分が不愉快な思いをすることがあるかも知れませんね。
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